顔だけでなく、背中やデコルテにニキビがあって悩んでいる、という人は男女ともにいらっしゃいます。
背中のニキビには原因がいくつかあって、過剰な皮脂分泌、摩擦による肌への負担、シャンプーや石鹸など洗浄剤のすすぎ残し、ホルモンバランスの乱れ、乾燥肌によるもの、などが挙げられます。そして見落としがちなのが、毎日入浴後に使うタオルやパジャマ…「あ!」と思った人は少なくないのでは?
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背中ニキビの原因と対策
剰な皮脂分泌
過剰な皮脂分泌は、乾燥、強い洗浄力のソープの利用などで起こります。必要以上に皮脂が取れてしまうと、肌は通常よりも皮脂分泌を多く促し、これが過剰分泌となります。
あとにも説明しますが、大人ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌の多くは乾燥と洗浄剤によるものです。
摩擦
ナイロン製のお風呂用タオル。これは日本や韓国などアジアで使われているもの。西洋では使われていないどころか、販売もされていません。
西洋人はタオルさえ使わず、手で洗うことが多いです。
20年以上前にアメリカに留学していたころ、寮で一緒に暮らしていたルームメイトに「なぜナイロンタオルを使うの?お肌に良くないわよ」と言われたことがあります。当時はナイロンタオルが肌に悪いなどという情報は日本にはなかったですし、ナイロンタオルで洗わないとスッキリせず、ずっと使い通していたことを思い出します。
ナイロンタオル以外にも、たとえば古くなって繊維が固くなったタオルで体をゴシゴシ拭いたり、洋服でも摩擦はおきます。
毎日使うタオルも、古くなって硬くなったタオルは水分を良く吸収しますが、ゴワゴワした繊維が肌を傷つけてしまいます。古いタオルは雑巾に下ろして、新調しましょう。
背中ニキビができやすい人は、かならずスリップやキャミソールを着るようにしましょう。
下に紹介しているキャミソールは、天衣無縫という日本のメーカーが作る、オーガニックコットンのキャミソールです。
繊維1本の長さが35mm以上もある貴重なスーピマコットンというのを利用していて、お肌にとても優しいのが特徴。ニキビや敏感肌の人におすすめです。
わたしもよく利用する、Zuttoというショップで取り扱いがあります。他にもカップつきキャミソールもあって、ブラジャーなしでも着られるものもあります。
手ぬぐいを見直そう
タモリさんは、デリケートゾーンのみ石鹸を使い、あとはお湯で流すだけという入浴法だそうです。それでお肌はもちもちだとか。10代までの新陳代謝が激しく汗をたくさんかく時期はタオルが必要かもしれませんが、40代以降は必要ないのかもしれませんね。
とはいえ、背中に手が届かなくて洗い残しがありそうで気持ち悪い、と感じる人も多いはず。
そういう場合、フェイスタオルではなく手ぬぐいを使ってみましょう。
手ぬぐいは綿で作られた薄い生地で、端も切りっぱなしの布です。可愛い柄や季節を表現したものなど、色々素敵な手ぬぐいが売られています。
手ぬぐいはタオルよりもずっと薄いですし、繊維も細かくなめらか。肌への刺激もなく、とてもおすすめです。
手ぬぐいの良い点は他にもあって、乾きやすいこと。
からだを洗ったら、そのまま洗面器でよく洗ってゆすぎ、ベランダや部屋で干しておけばあっという間に乾いてしまいます。タオルではそういうわけにはいきませんね。
毎日ハンドタオルをからだ用に使うと、洗濯物が増えて大変ですし、なかなか乾かないので梅雨時は雑菌が増えて衛生的ではありません。
シャンプーや石鹸などの洗浄剤のすすぎ残し
シャンプーや石鹸のすすぎ残しも、ニキビの原因になります。
洗浄液が皮膚に残ってできるニキビは、赤くぽつぽつとしたニキビになることが多く、治りにくい上に跡になってシミになることがあります。
背中だけではなく、顔周りも同じで、十分な洗浄ができていないと髪の生え際にニキビができ、なかなか治らない、という悪循環に陥ってしまいます。
からだを洗うのはボディソープよりも石鹸の方がおすすめ
ボディソープは手軽で便利で、お使いの家庭も多いと思いますが、ニキビをはじめ、あまりからだには良くありません。
というのは、ボディソープには洗浄力を高めるため、保湿力を高めるためなどに、たくさんの化学物質を使用しているためです。
これら化学物質が曲者で、殺菌力が強すぎて発がん性があるものや皮膚炎や炎症を起こすもの、アレルギー性物質や皮膚刺激が強いものが普通に使われています。(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、界面活性剤など)
肌に良いものはほとんど含まれていない、というのげ現状で、化学物質による肌刺激やすすぎ残しによる炎症などを起こしてニキビになっている可能性があります。
からだ洗浄には、シンプルな石鹸がおすすめです。
たとえば、昔から日本で販売されている牛乳石鹸。わたしは青ラベルを愛用しています。青ラベルはさっぱり、赤ラベルはしっとり、という分類ですが、ミルク成分が配合されているため、青ラベルでもしっとりします。
もし今たくさん背中ニキビがあって悩んでいる方は、専用の石鹸をおすすめ
牛乳石鹸もいいのですが、すでに背中やデコルテにニキビができてしまっていて悩んでいる人は、牛乳石鹸でも刺激になる場合があります。
すでにニキビができてしまっている人は、よりニキビにアプロ―チしてくれるビタミンC誘導体が配合されていたり、アクネ菌などに対応する成分が入っている、からだのニキビ専用の石鹸を使うことをおすすめします。
しばらく専用の石鹸を使い、肌質が改善してから牛乳石鹸などの普通の石鹸に戻した方が治りが早く、刺激による色素沈着を避けることができます。
ホルモンバランスの乱れ
大人になってできる背中ニキビは、生活習慣や食生活によるホルモンバランスの乱れも多いに関係しています。
睡眠は十分にとり、野菜や海藻のビタミンやミネラル、肉や魚、豆腐などのたんぱく質、お米やお芋などの炭水化物をバランスよく食べる必要があります。
乾燥肌
ニキビは皮脂のイメージが多いので、「乾燥でもニキビになるの?」と思われるかもしれませんが、むしろ乾燥肌の人の方が背中ニキビで悩んでいる人は多いはず。
40代になるとからだの水分保持力が衰えて乾燥がちになるうえ、更年期の女性ホルモンのバランスも崩れてくるので、背中ニキビができやすい年代でもあります。
健康な肌は表面が皮脂によるバリア、その下に水分というバリアのふたつのバリア機能で守られています。この機能が正常に働いていればニキビはできづらいのですが乾燥することによってこのお肌のバリア機能が失われます。
乾燥すると、肌は皮脂がもっと必要だと思って皮脂分泌を行います。これが皮脂の過剰分泌になって、毛穴に皮脂が詰まってしまってニキビができます。
汚れたタオル・パジャマ
使ったタオルの雑菌の増え方
見落としがちなのが、入浴後からだを拭いたタオルや、一晩着たパジャマ。
タオルは濡れた体を拭いて干して乾いても、翌日には雑菌が90倍に増え、3日目には457倍、1週間も使っていると、なんと1億個を超える雑菌が繁殖するそうです。
バスローブを使っている人は、毎日洗うという人は少ないでしょうから、雑菌まみれのタオルに身をまとっているようなものです。日本は高温多湿のため、欧米よりも繁殖率が高いと思われます。
とくに梅雨の時期は一度使ったら洗濯するようにしましょう。
タオルは気を付けているけれどパジャマは1週間着る、という人は少なくない
タオルの雑菌は気にして頻繁に洗濯する、という人はいますが、パジャマは3日くらいは平気で着ている、という人はけっこういると思います。
でも、季節を問わず、寝ているときにかく汗の量は一晩で500ml~1リットルと言われています。ペットボトル1本~2本分の汗が皮脂と一緒にパジャマについているのです。
「お風呂に入って清潔なからだで着ているから」といっても、一晩寝ればそれだけの汗を含んでしまうし、一晩ずっと着ているのですから、タオルよりも雑菌は多いはず。
雑菌がついたパジャマを着ていると、ニキビの原因になることはもちろん、悪化させて炎症になりますし、ずっと治らない、ということが起こるのです。
それ以外にも、パジャマによる免疫力の低下も指摘されています。免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの菌の抵抗力が弱まったり、がんに羅漢するリスクも高めます。
とはいえ家族が多い家庭は全員分のパジャマを毎日洗うのは相当な負担ですよね…
でもせいぜい2日までにして、なるべく洗うようにしましょう。ニキビがある人は、毎日洗って清潔なパジャマを着るようにしましょう。
柔軟剤は使わない
タオルやパジャマを洗う時、柔軟剤は極力使わないようにしましょう。
柔軟剤にも界面活性剤や香料、さまざまな化学物質が含まれているうえ、生地に残留することが多く、直接肌に影響してしまいます。
香りの強い外国製の柔軟剤が人気ですが、あの柔軟剤が香毒となりアレルギーを発症して外出ができなくなってしまった子供など、社会問題化しています。
お肌に優しいパジャマを選ぶ
背中ニキビや乾燥肌の人は、ぜひパジャマを上質なものに変えてみてください。
とくにおすすめなのはシルクのパジャマです。いわゆるツルツル光沢のあるシルクでもいいですが、シルクニットといって見た目は柔らかなコットンのような、扱いも楽なものがあります。
シルクは夏涼しく冬暖かい素材で通気性もよく、一年中快適に着ることができるうえ、肌への刺激が少ないのでニキビや乾燥肌にとても適した素材です。
シルクのつぎにおすすめなのは、スーピマコットンのパジャマ。上に紹介したキャミソールもそうですが、スーピマコットンというのは繊維一本が長いコットンで、それだけ肌へ繊維の断面が当たらず、刺激が少ないのです。
できればパジャマは2着は用意し、毎日着替えられるようにするといいですよ。
下のパジャマは、上質なタオル生産で有名な今治タオルとひびのこづえさんのコラボ商品によるもの。上下合わせて税込10,368円と、パジャマメーカーに比べたらとてもリーズナブルです。
上下バラバラに購入することもできるので、背中ニキビ対策のためだけなら上だけ、という買い方も可能です。
まとめ
いかがでしたか?
ニキビの原因は色々ありますが、毎日つかうタオルやパジャマを数日使い続けている、という人は毎日取り換えることで改善されるかもしれません。
特に梅雨の時期は雑菌があっというまに増殖するので気を付けましょう。