フランス製の湯煎器を買いました。
その名も「バン・マリー」。女優さんのような名前です。フランスのMouviel社という銅の調理道具を作っている会社とのコラボ商品です。
この鍋は何百年も前から西洋で使われているもので、アンティークでもよく見かけます。最近では電子レンジで湯煎してしまう人も増え、調理器具もオール電化にしたことで銅鍋を使えない人もいるので、あまり一般的な鍋ではありません。
でも、世界中のプロの料理人や料理愛好家の間では現役で使われている鍋であり、まだ製造されています。
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ウイリアムズ・ソノマで個人輸入
日本には馴染みの薄い鍋なので、ほぼ国内では購入できません。かっぱ橋などのプロ料理人向けのお店でしたら取り扱いがあるかもしれません。
わたしは、ウイリアムズ・ソノマというアメリカの台所道具専門店で個人輸入しました。ウイリアムズ・ソノマは、シンプルで高品質な調理器具を扱う、世界中の料理愛好家にファンがいるお店です。
ウイリアムズ・ソノマは日本にも発送してくれますが、残念ながらよく行われるセールには対応していません。ウイリアムズ・ソノマが出しているセールクーポンのほとんどが送料無料とセットの15%オフや20%オフで、国外発送である日本の場合送料無料が適用されないために、クーポンが使用できないのです。
代行業者を利用して個人輸入
そのため、わたしはアリス・ハウスさんというアメリカ・オレゴン州の個人輸入や代行出荷の業者さんを通して購入しました。
アリス・ハウスさんの住所に発送してもらうことでアメリカ国内の送料が無料になり、クーポンも適用できます。また、オレゴン州はアメリカ国内の消費税がかからないのと、比較的代行手数料が安いため、アリス・ハウスさんの送料と手数料を足しても満足のいく価格で購入することができました。
かっぱ橋等もチェックしましたが、Mouviel社の製品はとても高価で、アメリカからの個人輸入だと安く購入することができます。
バン・マリー(湯煎器)の用途
この湯煎器の特徴は、
- 銅でできている
- 湯煎器部分は肉厚の陶器製
- 当然ながら湯煎器と下の鍋がぴったりとはまる
ということ。
1. 銅でできている
銅製品は熱伝導率に優れ、抗菌作用もあることから、昔から調理道具に使われてきました。熱伝導率の良さから、日本で良くみかけるのは天ぷら屋さんで使われている天ぷら鍋でしょう。冷たい食材を入れても熱が下がりづらいため、天ぷらや揚げ物には適した素材です。
わたしが銅の鍋をはじめて買ったのは、北村一男さんという銅の鍛金職人さんにお願いして作ってもらった段付き鍋でした。
今でも3合以上のごはんや炊き込みご飯を作るときや、煮物などに重宝して使っています。
煮物をつくると、煮崩れしないことにびっくりします。肉じゃがも、じゃがいや人参が煮崩れず、綺麗にほくほくとできあがります。
プロの調理人が好んで銅鍋を使うのは、「できあがりの美しさ」や「熱伝導率の良さから食材に均等に熱が入る」ため、客人に出す料理には適しているためだと思われます。
鍛金の美しさ
30代になってから、自分の買い物に対して厳しい目を持つようになりました。
断捨離ブームがありましたが、それ以前から、好きなものだけに囲まれて、スッキリ暮らしたい、という願望がありあした。
買い物をする際には、長く使えるか、長く愛せるか、職人や作り手の思いや意匠があるか、道具としての価値があるか、などをよく吟味します。
職人に作ってもらう鍋はちょっぴり高価で贅沢なものだと思いますが、長いあいだ修行を重ね、用の美を知り尽くした職人への敬意だと思っています。自分では到底、作れないものですから。
鍛金で槌目のついた鍋は、他の調理器具の中でひときわ存在感を放ち、使うたびに嬉しい気持ちになります。
このバン・マリーも鍛金の槌目があります。
2. 湯煎部分は肉厚の陶器製
食品と入れて溶かす部分の湯煎器は、乳白色の肉厚の陶器でできています。
陶器製のため、じんわりと熱を与え、美しいテンパリングができます。肉厚のため、カスタードクリームを作るときは若干時間がかかりますが、チョコレートの湯煎などはあっというまにできあがります。
3. 当然ながら湯煎器と下の鍋がぴったりとはまる
湯煎、とくにチョコレートは繊細です。少しでも水分が入ると失敗してしまいます。
ボウルにお湯をはり、ボウルより小さい鍋で湯煎をする人がおそらく大半だと思いますが、ちょっとバランスを崩して鍋にお湯が入ってしまったり、水蒸気で綺麗なテンパリングができないことがあります。
この鍋は湯煎専用なので、そういう心配や失敗はありません。
わたしの用途
わたしがこの鍋を買った理由…
それはチョコレートのためではありません。むしろ、チョコレートの湯煎なんて滅多にしない!
わたしの目的は、下の銅鍋。
日本国内で鍛金の銅鍋を購入しようとすると、3万円くらいはしてしまいます。この形は日本ではほとんど見かけませんし、オーダーしようとしたら目が飛び出る金額になります。そもそも、湯煎部分の陶器は鍛金職人さんでは作れないので外注になるでしょうし。
わたしはひとつの鍋でオールマイティに使える鍋というのが欲しかったのです。
この鍋は、炊飯はもちろん、スープ、煮物、ジャム作りにぴったり。さらに湯煎までできる優れもの。
直径が15センチ程度で小さめですが、高さがあるのでたっぷり作ることもできますし、少量の調理も可能です。
思ったとおり、とっても使い勝手が良く、重宝しています。