誰にでも得手不得手はつきもの。
料理が嫌いなら中食や外食を…と言いたいところですが、認知症予防を観点におくと、出来合いのお惣菜や外食を頻繁にいただくのはあまりよろしくありません。
外食中心では塩分の取りすぎになりがちだからです。高血圧は、認知症の原因のひとつです。
毎日夜遅くまで仕事をしていて、なかなか料理する時間も気力もない!という人もいるでしょう。健康に気を付けたいけれど、料理が苦手…という人は、道具から入ってみては!?
好きな道具、こだわりの道具を持つと不思議と「使ってみよう」という気持ちになります。実際に使って、愛着が沸いてくるかもしれません。愛用の道具に囲まれた台所は、楽しい基地に変わります。
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あなたにとってのベストを考える
値段を重視する?デザイン優先?
それぞれ価値観があるので、自分がどんなことを重視しているか考えてみましょう。
たとえば、モダンなキッチンでお洒落に使いたい!というなら、イタリアデザイナーの道具やフランスの鍋・・・と、実用性にも実力が十分に備わった、西洋のブランドものがおすすめ。
でも「みんなが使っていて人気」という道具が、実はあなたにとっては「そうでもない」ということがあるのです。
たとえば、私の場合。
30代初めに巷で人気のル・クルーゼの鍋を買いました。直径18センチの、白い3人用くらいの鍋です。鋳鉄で重く、煮込み料理がそれはそれは美味しくできると評判の鍋です。一生モノの鍋として、愛用されている人もいっぱい。
しばらく愛用していたル・クルーゼ。
【送料無料】ルクルーゼ(ル・クルーゼ) ココットロンド 2501 18cm ホワイト (LE CREUSET)
実際に3年くらい愛用しました。ル・クルーゼでご飯も炊いたし、カレーや煮物をたくさん作りました。とてもいい鍋だと思います。
でも、私は3年後には手放してしまいました。理由は「焦がすと内側の琺瑯がはがれる」のと、「重い」という理由です。
18センチの鍋なので、標準的なサイズの鍋ですが、わたしには重すぎました。
食後洗っているとき、洗剤でツルっと手元を滑らせて大切なお皿を割ってしまったこともありました。(洗浄のいちばん最後に、鍋だけで洗えばいいんですが…)
あとは、インフルエンザで数日間寝込み、やっと改善して「さあ、料理を作ろう!」と思ったとき、とても重く感じたのです。取り回しが億劫というか、ストレスになりました。
多くの人に人気の鍋でも、わたしにとってはそうじゃない、ということです。
とはいえ、鋳鉄の鍋は料理を美味しくしてくれます。今は直径12㎝のSTAUBというメーカーの黒い鋳鉄の鍋を愛用しています。小さくて可愛らしく、重さも気になりません。
わたしのSTAUBはこれ
大は小をかねない
家族が4人以上の場合、18㎝以上の大きさの鍋が必要だと思います。でも、一人暮らしの方、夫婦ふたり暮らしの場合、大きな鍋はそんなに必要ありません。
たとえば、二人分のお味噌汁は直径12㎝のミルクパンで食べきりサイズ。熱を効率的に使うことができるので、ガス代、電気代の節約にもなります。
100均で十分!と思っていた価値観が、くつがえる瞬間
わたしは100均の商品も愛用しています。最近の100均商品は「これが100円!?」というものもあって、すごいなぁ、と感心させられます。
愛用している商品はバット(トレイ)。ステンレス製の小さめのバットですが、しっかり作られていて魚の塩ふり、切った材料や調理中の材料を置いておくのにちょうどいい!
でも、ピーラーをちょっといいものにしたとき、その切れ味に感動しました。100均のピーラーでも皮は向けますが、切れ味はまったく違いました。オールステンレスで衛生的、というのも良かった点。
わたしの愛用の皮むき器
少数精鋭でやってみる
こだわると、包丁は柳刃包丁、刺身包丁、野菜用の薄刃、出刃包丁、アジ切り包丁、ペティナイフ…など、たくさん揃えたくなるかもしれません。
ですが、包丁は手入れをしないと切れなくなります。鋼の包丁は手入れしなかったり、使わないと錆びてしまいます。たくさん持つと、手入れが大変になってしまいます。
出刃包丁は、釣り好きの人やお頭つきの大きな魚をさばく機会が頻繁にある人は一本あると便利ですが、それほど使わないのであれば優先順位はいちばん最後。
料理初心者で最低限あるといいのは三徳包丁とペティナイフ。パンを家で焼く人はパンナイフ。この3本でことたります。
その他の道具も、あれやこれやとたくさん揃えるのではなく「it(イット)な道具」を持ちましょう。itな道具とは、「包丁ならこの一本」「煮込み料理にはこの鍋」という風に、自分にとって最高の道具をその分野でひとつ、決めるということです。
吟味して選び購入することで失敗も少なくなりますし、ごちゃごちゃと台所が手狭になることもありません。
デザイン・意匠にこだわってみる
わたしは、実用性、デザインと色、その道具がどのように生まれ、誰が作ったか、というところもこだわります。
実際に今愛用しているご飯炊き用の鍋は京都の鍛金職人が作ったものですし、職人に銅鍋を作ってもらったものも持っています。土鍋も作家さんが作ったもの。
少々値は張りますが、ほぼ壊れることはないですし、長い目でみれば安いくらい。
値段は職人の手仕事の対価ですし、敬意を払う意味でもあると思っています。日本の素晴らしい腕を持った職人が作った道具を使う毎日は、とても充実した気持ちになれます。
合羽橋道具街に行ってみよう!
合羽橋道具街とは、東京は浅草近くにあるプロ料理人のための料理道具問屋街です。
問屋街ときいて「安いのがたくさんあるだろう」と思っていくと、それほど安くないな、と感じるかもしれません。なぜならプロ料理人が使う道具なのですから、毎日の激しい使い方や料理を美味しく作るために安全で上質な素材が使われているなど、レベルの高い道具を売るお店ばかりだからです。
でも料理が好きな人、これから料理をちゃんとやってみたい!という人なら、自分の求めている道具を探す楽しみもあります。お気に入りを探しに行ってみてはいかがでしょうか。
合羽橋道具街では一年に一度、10月に道具街まつりがあります。各店がセール品を出すので、この時期を狙っていくのもおすすめ。
基本、職人向けの街なので平日は全店開いていますが、日曜日は閉まっているお店が多いです。土曜日はほぼ開いていますが、中には土曜日は閉店のお店もあります。
まとめ
いかがでしたか?
料理が苦手…という人は、よい道具を使ってみると、その使い勝手の良さにおどろくかも。デザインや色にこだわってみたり、形から入るのもおすすめ。女性なら、小さい頃好きだったオママゴトを、実際の道具を使ってやる「大人遊び」のような気分になれますよ!