脳機能の低下は、気が付かないうちにジワジワと始まっていて、コップの水が溢れるように認知症が発症します。
認知症は脳細胞を分裂させるほど、つまり頭を使えば使うほど脳内シナプスというものが補助的な役割を務め、衰えた認知機能を補うことができます。
数独パズルなど頭を使うゲームは認知症防止にとても役立ちます。
そして、もっと簡単に身近なものは、「手描きによる日記」を書くこと。
今回はそんなお話です。
目次 [開く]
ノートと筆記具を用意する。
今の時代、パソコンやタブレットがありますが、認知症予防には「手書き」にしましょう。
パソコンでタイピングすると、漢字を思い出せなくても変換キーを押すと選択肢が表示され、考えることができません。
「最近漢字が書けなくなった」「簡単な漢字のはずなのに思い出せない」
そんな風に感じること、ありませんか?
頭で考えながら、手を動かすことがキーポイントです。
特別な日記帳じゃなくても、100円均一のものでもいいです。ただし、カレンダーの裏とか、時系列がわからなくなるようなものに書くのではなく、ノートに書くようにしてください。
手書きで書く、毎日書く。
ノートとペンが揃ったら、さっそく書き始めましょう。
内容はなんでもいいのです。今日あったこと、家族や友人と話したこと、誰と会ったのか、どこで会ったのか。
何も書くことがない!という人でも、頭をひねって今日あったことを思い出してください。
健康のために食べたものの記録や排便記録などを付け加えると尚いいです。
長文でなくてもいい。漢字は思い出すまで粘ること。
書く文章量はたくさん書かなくてもいいのです。後で読み返すときに、「あの日に何があったのか」思い出せる程度の内容で構いません。
また、日記を書く際に「事実」と「感情」を両方書くようにしてください。
今日、大学時代の真希子と2年ぶりに青山で待ち合わせて食事をした。
真希子おすすめのフレンチレストランで、12時ちょうどに待ち合わせ。1500円のランチで、前菜からデザートまで大満足!
真希子は、今年転職を果たし、新しい職場で頑張っているという。
すごいなぁ。私にはそんな自信も勇気もないな、と思ってしまった。
たとえばこんな感じ。
「どこで」「誰と」「何を」など5W1Hを意識して書きましょう。そして、箇条書きではなく、文章で書くようにしてください。
人間の記憶の方法
人間の記憶は、「感覚記憶」「短期記憶」「長期記憶」の3種類、それぞれ順番に記憶していきます。
感覚記憶
目や耳から得た情報のすべてをとりあえず記憶しますが、興味のないもの、不要なものであればその情報は数秒で消えます。
感覚記憶の中から、必要があるものを選択し、短期記憶に移します。
短期記憶
選択された情報を意識的に努力して記憶しておきます。
忘れないように何度もつぶやいて覚えたりしますが、ちょっとでも邪魔が入ると忘れてしまうくらい、短期記憶の容量・保持期間は小さく短いものです。
長期記憶
感覚記憶で選択され、短期記憶で保持・強化した情報を長期に貯蔵します。長期記憶の容量は非常に大きく無制限とも言われています。長期記憶の維持期間はほぼ半永久的といわれます。
長期記憶は、さらに記銘(情報の入力)→保持(情報の保存)→想起(情報の再生)と辿ります。
一般的に「記憶力がいい」と言われるのは、長期記憶の容量が大きいだけではなく、一旦「保持」した情報を必要なときに適切に検索して「想起」できる力のことをいいます。
私たちがよく経験する「覚えたはずなのに思い出せない」という、いわゆる度忘れは、記憶障害ではなく「想起」や「記憶の検索」に失敗しているということです。
前月の同日、前年の同日の日記を読み返す
数か月、数年単位で書き続けられたら、一日の終わりに日記を書き終えたら、次に前月の同日、昨年の同じ日を読み返してみます。
あのときどんなことしてたっけ、ああ、そうだ、真希子と食事したんだ、という風に思い出す作業を行います。
日記を書く、ということは、日々の生活で忘れてしまうような小さな事柄を、感覚記憶として呼び起こしてノートに書き、「先月の同日」を読み返すことで短期記憶を呼び起こし、翌年に「昨年の同日」を読み返すことで長期記憶へと変換します。
まとめ
認知機能低下の防止に、日記はとても効果があります。難しい技術は必要なく、誰にでも簡単に、今日から始められます。
ぜひ、試してみてください。