デュアルタスク・トレーニング

デュアルタスク・トレーニングで認知症予防

デュアル・タスクとは、一度に2つ以上の課題をこなすことをいいます。

今回は、デュアルタスクトレーニングが認知症を予防する、ということについて詳しく解説します。


デュアル・タスクとは

デュアル・タスクは健康な人だったら日常的に無意識にやっていること。

たとえば、メモを取りながら電話をする、小さなこどもをあやしながら掃除をする、などです。

何気なくしている行動でも、実は二つ以上の課題を同時並行しているからこそ、うまくできていることがたくさんあるのです。

一度に二つ、またはそれ以上の課題に取り組むデュアルタスクトレーニングは、認知力を低下させない活動として注目されています。

デュアル・タスクトレーニングが認知症を予防する

同時に二つ以上のことをするのが難しくなってくる。これは認知症の初期症状でもあり、運動障害や転倒リスクの増加と関連しています。

米国神経学アカデミーによるサイト、「Neurology」による実験で、デュアルタスクトレーニングが認知症予防に効果があることがわかりました。

研究の目的は、軽度から中程度の認知症患者における特定のデュアルタスクの効果を調べること。

この研究の方法は、認知症を発症している61人の高齢者の患者に、12週間にわたり計画されたデュアルタスクの課題を行い、その結果を調べる、というものです。

実験の結果、「軽度から中程度の認知症患者において、複雑な条件下(歩行速度やケイデンス、歩幅、スライド長など)で特定のデュアルタスクを行うことで、遂行能力を改善できた」としています。

この研究では「運動」を軸においたものなので、身体を動かしながらデュアルタスクを行うことが認知症予防に効果がある、と推察することができます。

参考:Dual-task performances can be improved in patients with dementia

自分の生活スタイルのなかで、デュアルタスクを行っているものを見つけてみよう

あなたが日常的に行っている行動の中で、どれだけデュアルタスクを行っているかチェックしてみましょう。

  • 電話をしながらメモを取る
  • インターネットをしながら音楽を聴く
  • 洗濯機をまわしながら、掃除をする
  • ウォーキングしながら会話をする

これらはおそらく、誰にでも経験があるものだと思います。認知症予防には、一歩進んだ、もうすこし体を動かしたものをとり入れてみましょう。

  • スクワットをしながら九九を言う
  • ストレッチをしながら洗濯ものを干す
  • 踏み台昇降をしながらしり取りをする

など。若いうちは退屈かもしれませんので、楽しく続けられそうなデュアルタスクを考えてみてくださいね!

料理は究極のデュアル、トリプル、クアトロタスク!

料理は究極のデュアルタスクといえます。デュアルどころか、トリプル、クアトロタスクは普通ですよね。(料理をしたことがない、または苦手な人は難しいかもしれませんが)

たとえば、こんな献立を30分で作る場合、どんな手順でやりますか?

  • ごはん
  • あさりのお味噌汁
  • トンカツ(付け合せはキャベツの千切り)
  • 冷ややっこ

何時間もかけて良いならば、一品一品順番に作ればいいのでしょうが、普通料理は冷たいものは冷たく、温かいものは温かいうちに食卓に出すようにします。そのためにはどの品目を先に作るかとか、手順や時間の配分、テーブルに出すタイミングなどを逆算しながら作ります。

上の献立で言えば、

下準備

  1. あさりの砂出し
  2. 豆腐の水切りをする
  3. お米をとぎ、水でうるかす
  4. とんかつのお肉を常温にするために冷蔵庫から出しておく
  5. キャベツを洗う

料理の順番

  1. ごはんを炊く
  2. キャベツを千切りにする
  3. 豆腐を切ってお皿に盛る
  4. あさりのお味噌汁を作る
  5. お肉にパン粉をつける
  6. 食事前10分前からトンカツを上げ始める

と、こんな感じではないでしょうか?

料理は毎日、3度のこと。効率を考えながら同時にできることはないかを常に想像しながら行うことで、認知症予防にとても効果的なことがおわかりかと思います。

まとめ

いかがでしたか?

同時に2つ以上のタスクをこなすことは、認知症予防にとても効果があります。なかでも運動と組み合わせることで効果があがります。ぜひトライしてみてください。

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