働く40代女性の通勤バッグ。
「最近なんだか重く感じる…」
「肩こりがひどくてつらい」
だけど書類、筆記具、化粧ポーチ、ガジェット類など、どうしても持ち歩きたいものもたくさん。
しかも、お洒落にも手を抜きたくない!
そう感じている人も少なくないと思います。
そこで、40代の私が実践している鞄を軽くする6つのTIPSをお伝えします!
目次 [開く]
働く40代が持ち歩くもの
基本的に必要なものは、最低でもこれくらいあるのではないでしょうか。
- 財布
- 名刺入れ
- 鍵
- スマホ(携帯)
- 化粧ポーチ
- パスケース
- 生理用品
- ハンカチ、ティッシュ
それに加えて、あると安心・便利なものはこんな感じでしょうか。
- iPadなどのタブレット
- ノートパソコン
- ガジェット類
- モバイルバッテリー
- ペンケース
- 替え用のストッキング
- 手帳
- 飲み物
- お弁当
- 本
- 折り畳み傘
鞄の中身を軽くする5のポイント
ウルトラライトを実践する
山に登る人は知っている「ウルトラライト」。
昔は登山というと50kgくらいのザックを背負って…というのが主流でしたが、最近はウルトラライトがブームになっています。
ウルトラライトで登山するという概念が定着したのは、アメリカ人女性、エマ・ゲイトウッド(1888~1975)の功績が大きいと言われています。
出典:ハイカーズ・デポ
この女性、エマおばあちゃんは定年からスルーハイクを初め、3500kmもあるアパラチアントレイルを67歳にして突破、その後も2度にわたり成功させているのです。
ウルトラライトとはその名の通り、できるだけ身軽に、必要なものだけを持つ、ということ。
エマおばあちゃんは、過剰装備はせずにシャワーカーテンをテントの代わりにしたり、レインケープを雨具やグラウンドシートに、重いバックパックの代わりに手製の袋を担ぐ、など、半世紀も前に実践していました。今でこそ軽いアイテムは簡単に手に入りますが、当時の山道具といったらどれもこれも重量のあるものばかりだったと思います。
エマおばあちゃんはアメリカのスルーハイカーたちの間で伝説的な存在なのですが、それは重装備が当たり前の風潮の中で、ウルトラライトなスルーハイクを実践したことそのものはもちろんですが、登山家の概念さえも根本から変えてしまうほどの哲学もあるからです。
軽い道具なんて信用できない、という専門家もいるなか、「重い荷物を背負って3500㎞も歩けば、途中でバテテしまう可能性の方が高くなる。疲労のため足元がグラつき、怪我や命を落とす事故にもつながりかねない」という思考の転換です。
何かに備えてあれこれと持ち歩くよりも、「本当に何が必要で、何が不要か」を吟味し、歩くことそのもの、目標を達成させること、気持ちよく過ごすことなどの方に主眼を置くことが大切、ということなのですね。
この哲学は、普段の私たちの日常にも十分に取り入れられると思います。
鞄に常備入れるアイテムは登山用で探す
登山用のアイテムでも、普段の生活に使えるものは意外とあります。
- ポーチ
- 水筒
- 鞄
- 財布
登山用のアイテムは、使い勝手がよく軽くてシンプルでとても頑丈、というのが特徴です。
過剰な装飾や脆いつくりは、山では命取りになりかねないためです。
山のアイテムは、ひとつひとつがとても「よく考えられている」優れもの。
たとえば、手袋をしていても簡単に開けられるようにジッパーの金具が大きいとか、革のリボンがついていて引っ張りやすいとか。ナイロンもリップストップといって、穴が空いてもそこから裂け目が広がらないような素材を使っているとか。
ポーチなども雨で中身が濡れない工夫や、鞄の中でもパッと見つかるよう、様々なカラーリングが揃っていて、シリーズで揃えてアイテム別にまとめることもできます。
デメリットといえば、ちょっと値が張るものもある、ということぐらい。
ハイカーは、自分のザックに入れるアイテムをグラム単位で軽量します。今持っているアイテムよりももっと軽くて丈夫なもの見つければ、差し替えていく。
同じように、自分の鞄に入っているものを一度、秤で測ってみてください。
化粧ポーチも、必要最低限のアイテム(口紅、リップ、パウダーだけ)にすれば、かなりの重要軽減につながります。生理用ナプキンも、いざというときのために常備用にもつのはひとつだけ。必要なときにはコンビニで買えばいいのです。
さすがに登山用の財布はマジックテープのベリベリ音が気になって普段は使いませんが、旅行や山行には使っています。
登山用品で、お洒落なラインアップを揃えているのが好日山荘。
パタゴニア、バーグハウス、マムート、スノーピーク、コロンビアなど、世界中の有名マウンテニアリング・メーカーを取り揃えています。
鞄自体の重さに注目する
せっかく中の荷物を軽くしたのに、鞄自体が重いなら本末転倒ですね。
とはいえ、仕事で得意先を回ったり、人と会う仕事の場合安っぽいナイロン製は避けたいという人もいると思います。
最近は技術の進歩で合皮も本物の皮革のように見えるバッグも増えてきました。雨で濡れても安心なのがいいですね。
革のバッグでも、軽さを売りにしたブランドがいくつかあります。革素材も吟味されたもので高品質。高級感がありながら、軽い本革のバッグが見つかります。
鞄を買うときは、ぜひ「重さ」にも注意するようにしてください。叶えられるなら店員さんにことわって、自分の鞄の中身を入れて持ってみましょう。
加重分散を意識する
鞄選びのポイントは、ポケットが複数あること。登山のザックで重要と考えられているのは、荷物の加重分散ができるかどうか、ということです。
どういうことかというと、たとえば大きな袋のようなトートバッグで、内ポケットがひとつもないものだと、荷物はすべて底に溜まる形になりますね。そうすると、肩へかかる負担が大きく感じるのです。
なので、内ポケットが充実していて加重分散ができること。これが「軽く感じる」ポイントです。
3wayのバッグを選ぶ
3wayとは、リュック、ショルダー、手で持つタイプの3種類の使い方ができるものです。
得意先を回るときはショルダーベルトを取り、リュックのショルダー部分も中にしまえるギミックになっています。
加重は両肩で分散されるので、重い荷物を持っていても軽く感じます。
通勤時の服装でも左右されるかもしれませんが、女性らしいデザインのものもありますし、ユニセックスのものもあります。アウトドアブランドからも販売されています。
丈夫さや加重分散という観点からいうと、やはりアウトドアブランドに軍配があがります。
実際に私が使っているのも、ミステリーランチという3Wayバッグ。二層式に分かれていてポケットも豊富。しかも出張のときにはジッパーでマチを広げられるようになっています。
PCスリットも背中側についています。背中側についている、というのがポイントで、これが逆、つまり表面に入れるような作りだと実際よりも重みを感じるようになります。
リュックで重さを感じないようにするためには、重いものは背中に密着する方、かつ上部に配置することです。
なので、リュックタイプのバッグを選ぶときは、その点に注意して、加重分散用のポケットがどういう配置でついているか、ということも気にしてみるといい買い物ができると思います。
通勤時の肩への負担を減らすためにやること
水筒はやめてペットボトルかナルゲンボトルにしよう
通勤時間が1時間程度で、オフィスで珈琲やお茶が飲める環境で働いているなら、重たい水筒はやめてペットボトルにするか、登山道具屋さんで置いている「ナルゲンボトル」がおすすめ。
ペットボトルのメリットは、喉が渇いたときに手に入れ、飲み終わったら捨てられるということ。
今の日本、たいていのところにはコンビニや自販機があるので、手軽に買うことができますね。
節約という観点からすればアウトかもしれませんが、そもそも通勤程度の時間で、飲み物をバッグに入れておく必要があるかどうか、ということは再検討の余地がありますね。
ナルゲンボトルとは
nalgene(ナルゲン) Lexan広口丸形ループ付ボトル0.5L 90916
ナルゲンボトルというのは、ハイカーたちの間では定番の商品です。
そもそもこの商品は、ナルジェ社というアメリカ・ニューヨークで研究用装備品の開発を行っていた会社による製造です。
もともとは研究装備品。「水漏れしない」「匂いももれない」「丈夫」「軽い」という特徴から、化学者たちがハイキングや旅行で使っているというクチコミが広まり、それをきっけけに1970年代からアウトドア用のウォーターボトルとして販売網の拡大を行ったそう。
研究用ということもあり、化学薬品を入れてもプラスチックが溶けださないので体にも安心。
肩への負担が少ないおすすめの鞄を紹介
ミステリーランチ エクスパンダブル3Way
ブリーフィング Neo Trinity Liner
こちらも3way。シックなグリーンと赤いステッチがとても可愛い。男女ともに使用できるタイプです。
ブリーフィングは日本のメーカーがアメリカの軍用バッグなどを作る工場に依頼して作っているものです。日本企画のアメリカ製。
バリスティックナイロンという軍用に使う丈夫なナイロンを使用しているのが特徴です。
私はこのバッグとミステリーランチと迷いに迷って後者にしましたが、このバッグも使ってみたいと強く思っています。というのも、外側のポケットが大きく色んなものが入ること、デザイン的に背負ったときに違和感がないこと、中が大きなボックスタイプなので、厚みのあるカメラやポーチもすっぽり入ることがポイントでした。
出張が多い人は、こちらの方が便利に感じるかもしれません。
デメリットは、バリスティックナイロンの特徴もあり、ちょっと重いことと、値段が5万円台と高いこと。
重さの感じ方は個人差があるので、店頭で実際に背負ってみることをおすすめします。
カラーはブラックとレンジャーグリーンというオリーブの2色。個人的にはオリーブ色の方に惹かれます。
アニアリ(Aniary)
アニアリはしなやかで軽く、色彩豊かな革を使用したジャパンメイドにこだわったブランドです。
丁寧な縫製やユニセックスで持てるシンプルで機能的な商品ラインアップ。
働く大人の女性が持つのにふさわしいバッグがたくさん揃っています。
REN
RENは、主張しないシンプルなモノづくりにこだわった日本のブランド。
素材の特性を見極めて、無駄な装飾は省き軽さや使い勝手などを重要視しています。RENのデザイナーが素材の選定から型紙製作、プロトタイプ製作まで一貫して行うことでモノとしての出来栄えや使い勝手などにプライドを持ってつくっているお店です。
軽い、というのがこのブランドの大きな特徴。
女性らしいデザインも多く、カジュアルから通勤用まで自分の好きなタイプが見つかると思います。
まとめ
いかがでしたか?
重い荷物から解放されると自由を感じます。ひとつひとつの鞄の中のアイテムの重さを意識し、グラム単位でも軽いものをチョイスするのは、登山の考え方からヒントを得た、鞄を軽くする方法。当然、アウトドアや登山メーカーから丈夫で軽いアイテムが販売されているので、利用してみるといいと思います。