外山滋比古さんは、ベストセラー『思考の整理学』の著者であり、英文学、言語学、教育論、意味論などの多岐にわたる分野を研究されています。
94歳にして尚、現役で活躍されているその根底には何があるのか!?
(この記事はlivedoorNEWSに掲載された記事を要約し、ヘルシーエイジングとしての考えをまとめたものです)
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自然に、楽しく、面白く生きる
遠山教授は40代以降の生き方についてこのように言っています。
「偉くなる」だとか、「金が貯まる」だとか、「人を動かす」だとかいう力が生きていくには必要で、そのために勉強が必要だと思いがちだけれど、もっと自然に、楽しく、面白く生きることを考え始めるのが40、50代ですよ。
出典:livedoorNEWS
40代は人生の折り返し地点。この年代になると、むやみに節約や貯金にばかり励むばかりでなく、現実を見据えながらも自分の人生を見つめ直すことも多くなるような気がします。
偉くなる、お金が貯まる、人を動かす。これはそれぞれ人の価値観や男女の性質にも寄るところがある気がしますが、20代は漠然と「お金を儲けたい!」「お金を貯めたい!」と思う年代かもしれません。
でも40代に入ると少しずつ体調の変化も現れ、親の死や介護の現実も出てきて、自分とはなんぞや?人生とは?という哲学を考え出す年代であるとも思います。
子育て、教育、家のローン、親の介護、とお金とストレスが一番かかるのが40代。現実にお金は必要ですが、お金に振り回されることなく自分の「楽しく、面白く」を観点に「どう使うか」を考えることで、今後の人生の楽しみ方が見えてきそうです。
人にあまり迷惑をかけない程度に、好奇心の赴くまま、好きなことに取り組めばいいんです。昨日までわからなかったことがわかる面白さが味わえるというのは、成長している証しだから、続ける価値がある。
人から見たら馬鹿みたいなことでも、好きで、活力のようなものが湧いてくる対象を見つけられるかどうか
出典:livedoorNEWS
好奇心は、人の心を前向きにさせるもののひとつでもあります。気分が落ち込んでいるとき、病気のときにはなかなか物事に興味を持って調べたり取り組んだりはできません。
好奇心がある、ということは心とからだの健康のバロメーターでもあると思います。
20代、30代までは「いかに仕事に役に立つか」という視点で本を読んだり新聞・雑誌を読んだり、ということが多いかもしれませんが、利益になることからちょっと離れて「本当に好きなこと」「本当にやりたかったこと」を始めるのにベストな年代が40代なのかもしれません。
たとえば、ピアノやギターなどの楽器も、幼少期は親の理解や協力がなければ習えないものですが、ある程度経済的余裕も出てくる40代以降では誰の干渉も反対もなく、自分の意志で決定できます。20代、30代では仕事が中心になりやすいので、なかなか難しいケースもあります。
40代でも時間的・経済的な制限はありますが、それでも40代で始めるメリットは、今から始めれば50代、60代になって焦ることなく充実した時間を過ごす礎にすることができること。
体力が落ち、思考も衰える60代で新しいことにチャレンジすることは、40代で始めるよりもハードルが高くなるかもしれませんから。
本の知識が役立つのは30代まで
勉強といえば本を読むことだと思っていること自体が大間違い。知的な活動の根本は記憶によって得られる知識ではありません。習得した知識が役立つのはせいぜい30代まで。
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若者の読書離れが昨今話題になっています。読書離れの原因は、読書以外の楽しみが今の時代豊富にありすぎるからなのでは?と個人的に思います。動画配信、ゲーム、インターネットなどなど、リーズナブルな上に無限に広がる選択肢の多さが、じっくりと本を読むという楽しさに触れる機会、時間が取られてしまっているのでは?と感じます。
幼少期、青年期の読書がいかに大切か、ということですね。40代になってから読みあさっても、若い頃の感受性での吸収力や「考える脳」をつくるのには、たしかに遅い気がします。
40歳を過ぎたら本に頼らず、自分で考える。生き方のヒントを本から得て、他人のマネをしてみても、それは他人の人生の亜流にすぎません。つまり、人生の後半戦の勉強は、若いときとはまったく違うのです。
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わたし個人でいうと、本流以外の自己啓発系の本は極力読まないようにしています。書店にいくと、有名無名に限らず自己啓発系の本がたくさんあるので、今までに一応読んできました。
でも成功伝や「こうすればうまくいく!」的な本はまったく意味がないと思っています。なぜなら人生は十人十色で同じことを実践しても、それが自分にとってベストではないからです。環境が違えばそれがパズルのようにぴったりと自分に合う、ということはほとんどありません。
記憶よりも独創的な思考力を養う
詰め込み型の勉強法が有効なのは30代まで。多くの知識を詰め込むことが評価されがちな日本だが、本当に大切なのは思考力。他人が考えた知識や思考を真似ることではない。40代からは自分なりに考えることを心がけよう。そのためには刺激的な友人との会話を大切にし、役に立たないことでも自分の好きなことにとことん打ち込むこと。
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思考力を養い、長寿社会を生きる
長生きするということは嫌なことをたくさん味わうことでもあるのです。それは避けられないけれど、岩山をよじ登っていくように、夢中でとにかく乗り越え、先へ行く力をつける必要がある。人生を満足できるように変えるのは独創的な思考です。
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こどもの頃は、大人はなんでも知っていて、冷静で、怖いものなんてない、って思っていました。
でも実際に大人になってみると・・・経験値があがるだけに臆病になったり、チャレンジしなくなったり。
覚える技術ではなく、忘れる技術が必要
年を取ると忘れっぽくなるというのは、頭の新陳代謝が、若いときよりも盛んになっていると思えばいい。精神的健康を維持するには、嫌なことをいつまでもグジグジと頭の中に置かないで、綺麗サッパリ、寝ている間に忘れちゃう。これが大事なことです。
脳の新陳代謝をよくするには、忘れる力が必要。でも、意識して忘れようと思っても忘れるのは難しい。脳をリフレッシュするには日常生活では軽い運動を習慣化し、快適な睡眠環境を整えること。また、忘れたいことはメモにして書き出すと頭はスッキリする。つい溜めてしまいがちな本も、新聞を読んだら捨てるように手放す習慣をつけてみよう。
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40代以降は「新しい知的な刺激を与え合うような仲間が必要」
生き方を見つけるために、禅寺に行って座禅を組む人もいるけれど、結局は、触れ合う人間によるわけです。思ったことが言えて、話し合える友達が数人いたらすばらしい。
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健康なこころを維持するには、「3つの所属」があるといい、と聞いたことがあります。仕事の他に、趣味、習い事、ボランティアなど。
まとめ
40代以降は、お金、地位、名誉などとは違う、「本当にやりたいこと」「わくわくできること」を見つけ、実践することが大切。本を読んで学ぼうとするよりも、それまでに蓄積した読書の知識を、40代では知性と独創性を持って実践すること。
忘れっぽいのは「新しい知識」「本当に大切な知識」を入れるために歓迎していいこと。いつまでも必要ないことを脳にインプットしていると、頭の新陳代謝は起きない。
そのためには刺激し合えてなんでも言い合える仲間をつくることも必要。