海外の有機農場で働く制度、「WWOOF」をご存知ですか?
WWOOFは有機農場の経営者と、そこで働きたい人を繋ぐインターナショナルな組織。
1971年にイギリスで発足し、現在世界50ヵ国に事務所があります。
そしてこの特徴は、作業できる体力があれば、年齢に上限なく登録できること。
仕事を通して無農薬、無化学肥料でつくる作物を自分たちでつくり、食べ、学ぶ。
しかも、2泊3日からOKというところも多々あり、働いている女性も休暇を利用して体験することもできますね。
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WWOOFとは?
WWOOFとは、”Willing Workers On Organic Farm”の略で、ボランティアとしてオーガニックファームなどの農場やレストランで労働力を提供するかわりに、宿泊費・食費はホスト側から支給する、つまり無料で農業体験ができる制度。
1971年にイギリスで誕生したWWOOF。かなりの歴史があり、すでに世界120ヵ国に登録ホストがあります。
食費・滞在費は無料。他にかかる費用について
食費・滞在費は無料。滞在中の一切の金銭授受はありません。
かかる経費としては、WWOOF登録料$70(国ごと、1年間有効)、渡航費、空港からホストの家までの交通費、薬やサニタリー用品代、任意保険料、Wifiや携帯などのガジェット類、滞在中の旅行や、休暇のレストランでの食事等です。パスポートがない人は、取得費も必要になりますね。
登録ホストは、この金銭授受の禁止について登録時に了承済みだそうですが、貧困な国のホストがまれに、食費や衣服費などの請求をしてくることもあるそうです。その場合にはすぐにWWOOF事務局のコーディネーターに連絡して、別のホストを紹介してもらえるそう。
WWOOFに参加する方法
①まずは、申請書と登録料を参加したい国のWWOOF事務局へ送ります。
②WWOOF-Bookというホスト農家の一覧リストと、アプリのIDとパスワードが送られてきます。
③働きたいホストを選んで、直接連絡
④日時と待ち合わせ場所をホストと相談して決めて、登録証を持って出発!
WWOOFの年齢制限
18歳から80歳くらいまでの健康な人なら誰でもOK!
80歳!?と驚くかもしれませんが、ホストは農業経験や酪農経験者などスキルを持っている人なら大歓迎、という姿勢なようです。
カップル、友人同士、夫婦での参加も可能(ただし登録はひとりずつ)。もちろんひとりでの参加もOK!
酪農、チーズづくり、トマト缶づくりなど、特定の体験がしたい場合には参加する国をよく考えよう
すでに「これを学びたい!」という特定のものがある場合、その仕事が多そうな国を選びましょう。
たとえば、チーズだったらドイツ、フランス、イタリア、オランダなど。トマト缶づくりならイタリア。酪農ならニュージーランドやオーストラリアなど。
登録する前にWOOFbookは送られて来ないので、最初に目星をつけて得意な国を選ぶ必要があります。
手配はすべて英語でのやりとり。英語が苦手でも手配は自力でやってみよう
基本的に手配は英語でのやりとりですが、国によっては現地の言語での登録が必要な場合があります。
語学が絶対必須ではありませんが、働く上でコミュニケーションを取ったり、何か困ったときにホストに相談したりなど、最低限なものはできたほうがいいと思います。
すべて経験。経験に勝る学びなし。英語ができない人はちょっと勇気がいりますが、「精神的自立をめざす大人」をめざすヘルシーエイジングな女性たちはクリアするひとつの壁です。
自分でやってみて、クリアできたときの感動は自信に繋がります。
できない、と思っていたことが、自分の思い込みだったことがわかります。
興味のある方は、ぜひ勇気を持ってやってみてください。
英語が不安な人は日本にもあります
とはいえ、「やっぱり英語(外国語)は無理だわ」という人や、渡航費の捻出や日数が厳しいという人は、日本にもWWOOFはあります。
オーガニックファームでの経験を積んで、自分の小さな畑で有機野菜を作ってみよう、とか、オーガニックレストランを経営していて、実際に自分で体験してみたい、という人は日本のWWOOFもおすすめ。
日本全国、北海道から沖縄まで、さまざまな種類の事業のホストが登録されています。
まずはWWOOFがどんなものか、海外に行くまえの経験として日本のWWOOFに参加してみるのもいいかもしれません。
外国からのWWOOF参加者もいるかもしれませんね。
WWOOF参加における注意点
海外のWWOOFに参加する場合、異文化への理解、言語、万が一のトラブル等の対応が必須となります。
言語はカタコトでも大丈夫だそうです。英語習得目的でもOK。ただし、何かあったときに質問したり交渉したりなどは自力でやらなくてはいけません。
日本と外国は違う、ということを肝に銘じておく
世界ウルルン滞在記にあるあるな、最後にホストとワーカーが抱き合って別れを惜しむほど仲良くなる、ということを理想におくと、そうじゃない場合にがっかりします。
WWOOFに限らず、外国のホストファミリーというのはひとことで言うと「家族の人間性や価値観による」ところがあります。
WWOOFを、単なる労働力のひとつとみなしているホストも少なからずいるようですし、一方で家族でコミュニケーションを積極的に取って仲良くなり、帰国後もSNSで繋がって近況を報告しあっている人もいます。
日本人はホスピタリティ(おもてなし)が当たり前の国ですが、それは日本の文化だと認識しましょう。
お互いに理解しあうには、あちらが気配ってやってくれる、というおもてなしを期待せず、自ら行動して積極的に話しかけたり、質問したり、会話を楽しむことでお互いに打ち解け、素晴らしい体験になるのだと思います。
長期で行く場合には、最初からひとつのホストに長期契約をするのではなく、最初は3日~1週間程度のショートで予約しておき、「ちょっと違うなぁ」と思ったら柔軟に次のホストを探して移動する、という方法を取ったり、とても気に入って継続して働きたい場合は、ホストに交渉して延長申請した方がリスクが少ないと思います。
保険には加入しておく
滞在中に病気はもちろん、不慮の事故や怪我などあるかもしれません。
日本の保険に加入し、安心と安全を買いましょう。
WWOOFに参加して得られるもの。人生が変わる人もいる
早朝に起きて朝日を浴び、大地の匂いを嗅ぎながらからだを動かす。
草がサワサワと音を立てたり、風が優しく頬をなでたり。
仕事が終わったらその村や町を散歩したり、写真を撮ったり、ホストと話をしたり。
暗くなったら眠りにつき、また朝日とともに深呼吸する。
そんな生活がからだに悪いわけがありません。
体調がすぐれないな、と思う人は、規則正しい生活と自然の中の美味しい空気と水で、元気になれるかもしれません。
辛い境遇にある人は脱却するいいきっかけにしよう
もし今、ものすごく辛い境遇にある場合。
たとえば離婚して今後どうしようかとか。
リストラされて、次にどんな仕事をしようかとか。
人生の岐路に立ったときに、WWOOFという制度はとてもいいんじゃないかなぁ、と思います。
一日4~6時間、野菜や動物たちと向き合って精魂込めて肉体労働をして、言葉も文化も違う人たちと「わかり合う努力」をする。
まったく違う場所に身を置くことで、客観的に自分自身を見つめ直すきっかけになるかもしれませんし、今後どうしていきたいか、何がやりたかったことか、見えてくるかもしれません。
子連れ参加OKなホストもあり
年齢制限は18歳からですが、子連れOKのホストもあるようです。同じ年頃のこどもがいるホストを選ぶといいと思います。
実際に仕事はしなくても、こどもにとって外国のこどもたちと生活や遊びを通して得る経験は、何よりのプレゼントであり教育だと思います。
夏休みの自由研究では、学年でとびきり1番の注目を浴びること間違いなし。自分が担任の先生だったら、ワクワクして色々質問攻めにしちゃいそう。
こどもにとって、海外での経験がその後に歩む人生のきっかけになるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
すでに半世紀近い歴史があるWWOOFなので、すでにご存知の方もいらっしゃるかと思います。
働いている人でも、夏や年末年始休暇を利用して体験できるのはすごくいいなぁ、と思います。
個人的に経験したいな、と思うのは、まだ行ったことのないイタリアでのチーズ作りや、ニュージーランドでの酪農。
あれもやってみたい、これもやってみたい。そういう気持ちを実行に移せるのは、やはり心身の健康あってこそ。
毎日を健やかに。